2016年2月24日水曜日

黒澤明 『一番美しく』

深夜にどこからか歌声が聞こえる。
以前なら、「うるさい!」と注意していたが、黒澤明「一番美しく」を観てから、それができなくなった。

かつて、日本人は苦しい時や悲しい時、歌を歌って励まし合っていた。

(谷崎潤一郎の作品には、しばしばカメラが登場するが、ここが盲目作品を仕上げる彼にとって1つのポイントになる。そう、谷崎だけではなく、黒澤でも、海外でも、おおよそ作家にとって撮影機を小道具に使うというのは実は大きな意味を持っている場合が多い。
この作品も女性たちはレンズ工場で働いている。)