2016年3月5日土曜日

すべての人はほとんど同じ能力

すべての人はほとんど同じ能力だけれど、何をきっかけに勉強するのかは環境に左右されます。

一番多いのは、なんとなく学生時代を過ごして、仕事で必要な勉強をしていたら、いつの間にか勉強に目覚めたケース。
勉強は自発的に始めないと意味がないですからね。

英語を習得しようと大学や予備校に何年行っても意味がありません。それなら、タダ働きでもよいのでアメリカで1か月間仕事(ボランティア)をしてみてください。
学校で学ぶような教科書語ではなく、英語を身につけることができます。

ニューヨークでよく'Now Hiring'掲示がありますが、あれで1日数十人の人がやってきます。英語なんてできる人はごく少数です。それで、雇ってもほとんどが1日で辞めていきます(来なくなります)。
しかし、この環境で50人に1人くらいの人が定着し、さらにその中で100人に1人くらいがのし上がっていきます。日本のように仕事が簡単にできる環境は世界でなかなかないかもしれません。

ニューヨークらしいスタイルとして、履歴書1枚持って、「1か月タダでいいから働かせてください。その成果をみてから雇用を考えてください。」こういって、会社のドアをたたく外国人も多くいました。特に日本人女性はたくましい。
そして、マーケットは、こういう人には寛大です。なぜなら、みんなそうしてはい上がってきた人たちなんですから。


IT化が進み、世界中で多くの事務職が仕事を失いましたが、その一方でホワイトカラーの所得は大きく上がっています。その背景は当然に激しい競争が行われているからです。
こういうホワイトカラーの激戦を見るのはやはりヨーロッパ、とくにドイツで仕事してみるとよい勉強になります。(そこでは全ヨーロッパの人たちがしのぎを削っています。)

ただし、ブルーカラーの激戦は、アメリカまたは日本がアツい。
日本は職人の社会的地位が高く、優遇される特殊な国でもありますから。
(日本の職人の修業なら、ほとんどの外国人が1日でバックレる可能性が高いですね。)