2016年6月16日木曜日

変わりゆく国家公務員試験

 私の年代では景気も良かったので就職で学生の多くは民間へ行き、例えば国家中級(Ⅱ種、現在の一般職)といえば体育会系の人たちが受験するイメージが強かったような気がします。

 それが今や国家一般職でもMARCH+G以上出身者による激戦へとなっています。
しかも、その受験生が就職浪人や仕事をしながら複数回受験するほど、難易度も上がっています。(もちろん、公務員試験は学歴も職歴も関係ありませんが)

 公務員試験の難易度があがるのは世界的な風潮でもありますが、こうした難易度をあげ、受験生時代に十分な基礎学力や政策に対する考え方、ボランティアを通じた納税者とのコミュニケーション能力を身につけるのは非常に重要な要素になっています。
 それは総合職のみならず、一般職にも求められます。

 その背景として、例えばアメリカでは2000代以降、IT化が進み、それまで秘書(secretary)とという事務職が一斉に雇用の機会を失いましたが、それでも所得能力が落ち込まないのは、ホワイトカラーがその事務職分加味した所得をも凌駕するほど稼ぐようになったからです。
 近年の理系が驚くほど発展しているのは、そうした時代背景にも後押しされています。

 日本も、ホワイトカラーが国際的に活躍できる高い能力が今以上に求められることになります。


 ※私立文系大学は、レジャーランド化しているので、大学の勉強だけで満足していては大きく遅れをとることになります。