2016年8月31日水曜日

子どもが進学塾に行く時間とお金の無駄、というケースもあります。

単に有名大学に行くためが目標なら、高額な進学塾へ行かせることに疑問がなされています。
なぜなら、大学全入時代で入学自体にはもう競争がないからです。

日本が貿易大国であった時代、産業と通商がメインで、巨大組織の中での出世が重要でした。それが学歴重視の傾向につながっていたわけです。しかし、今後、投資大国としての人材が必要とされています。

要求されるスキル
○地域に国際競争力を養成できる能力
○適切な投資行動ができるネットワーク力と情報収集能力
○稼ぐ力の育成
陸上ではなく海上での繋がり
○貨幣(経済的な交換)以外の資源(社会的な交換)を取引できる能力
○透明性のない者を排除できる勇気
○財産の管理能力
○外国人を魅了する国づくりに貢献できる能力
○英語ができる人間ではなく、英語を使って外国人へ人材教育ができる能力

 ざっと見てもわかるように、ほとんとが学歴とは相関がなく、早い段階から国際市場での交流が肝要とされることがわかるはずです。

 現在、日本(人、モノ、カネ、スキル)は投資大国として、国際的にかなり高い能力が要求されています。



2016年8月30日火曜日

公務員試験の勉強を始める前に

 公務員の仕事で重要なのは過去の仕事がおさらいできる能力。したがって、一次試験でも過去問の分析能力が必要で、第一に過去問が解けることが肝心。知識量はあまり重要ではありません。教え子で無差別曲線が何かわからなくても国総(経済)に合格した人もいるくらいですから…


☆公務員試験の勉強

①主要3科目(数的処理、民法、経済学)はガチで勉強する。
②教養論文、時事対策、面接対策はしっかりとまとめる。
③そのほかの科目は、いきなり過去問集からやってもOK。
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 ☆公務員試験勉強の失敗例

①ステマや広告に誘導され関係のない教材で学習
(公務員試験の指導経験がない著者のテキストは完全にアウト!)
②憲法や日本史など主要科目以外に貴重な時間を浪費
③満点可能な経済学を選択しないで難解な学系に挑む
④予備校への多額のお布施とその呪縛
⑤スケジュール破たん
⑥一次試験合格後の計画をしていなかった

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☆公務員試験合格に関係するもの

◆相関性が高い
過去問突破数と反復数
まとめ・整理・議論数
スケジュール達成日
感謝される行為数
アンテナの高さ・情報確保数

◆相関がほとんどない
予備校に支払った金額
基本書を買った冊数
通学した日数
特売日や割引の確認数
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 ☆公務員試験採用までの予算計画

①主要3科目(数的、経済、民法)の学習費用は負担大
②論文、時事は新刊を用意のため負担増※
③過去問集だけでOKなものは古本などで軽減可
④リクルートスーツと靴、カバン
⑤メモ帳、文房具
⑥交通費・宿泊費(最大負担になる可能性も)
※大学図書館に相談
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 ☆公務員試験受験指導校(予備校)に行く前に

数的処理の過去問集を見て、自分でできそうだと思えば受験指導校に行く必要はなく、まったくできない場合に必要です。
②ネットのみの受講は途中で挫折する可能性が大、対面講座や個別指導が可能かどうか、放置型ではく面倒見が良く、政治思想がないところが吉。
③50歳以上の講師は時代が違いすぎて、話がかみ合わない可能性があります。
50歳以上の講師が受験したバブル時代は誰でも公務員試験に合格することができたので、そもそも現行の試験問題を解くことに問題点が多いと思われます。対面講義は、できるだけ年齢が近い方が望ましいです。
④面接指導に、素人やフリーターなど人事経験ばかりか職歴すらない講師が行っている場合があります。(「講師歴20年」という履歴書に記載できる「職歴」は存在しません。)
※ただし、
素人であることを受講生に打ち明け、分析能力をウリにしている面接講師→OK
学生を楽しませながら講義をするお笑い系講師→抜群にOK
SNSなどで常に受験生を応援している講師→OK,
(ただし広告目的はダメ!)
サービスマンに徹する→OK


  ある予備校の講義を見ると、穴埋め式のレジュメを配って、全員一致で講師が発言するキーワードを記入したり、全員一致でマーカー引かせたり、全員一致で挨拶させられたりしていました。それは相手の身体を拘束して講師の自己顕示欲を満たすだけのもので教育とはまったく関係がないものでした。経営者崇拝が義務付けられているところもありました。

警戒コード:穴埋式レジュメ、「講師歴〇〇年」という紹介、特定の講師や経営者の顔がデカデカと出ているパンフ、上から目線の態度など、明らかに受講生が中心ではなく、講師の自尊心を満足させることが中心の予備校だと判明します。

 政治色が強い予備校には政治活動をしている学生が集まるし、価格が安いことだけをウリにしている予備校には質を判断できない学生が集まり、広告だけの予備校には匿名のステマに左右されやすい学生が集まります。

 ☆危険だと感じる勧誘テクニック
①恐怖心を抱かせる。→不安を抱かせ有料講座を申し込ませる。
②奇跡は君にもあてはまる呪文→学力が低い人でも有料講座を申し込んで合格したいう逸話を聞かせる。
③説明会で自分以外はすべて社員では?ネットの評判もすべてステマでは?
 適切な情報開示、リスクがある商品、勉強は自分でやるもので講座は補助に過ぎないことなどを誠実にお客様へ告知が必要と考えます。

 (まったく数的処理の問題ができない場合、分数や小数計算すらできないケースなど、現在の大学生の場合はそういった環境で育った可能性もあるので恥ずかしいことではありません。補習中心の個別指導系の予備校に相談してみるとよいはずです。ただし、あくまで勉強は自分でやるものです。)


もう何十万も支払って予備校に行くという考えは陳腐化しています。
 現在は無料、もしくは低価格で勉強することが可能な時代のはずです。

 結局、合格できる力があれば、途中で予備校が無意味だったと気が付くはずです。そして1人で勉強するようになります。


※予備校が入手している情報は予備校だけが持っているような特殊なルートなものではなく、誰でも知ることが可能なものです。公務研究セミナーに出席したり、ジョブカフェやハロワなどに相談したり、希望している役所へ「公務員試験をめざしている者ですが…」といって直接、問い合わせてみましょう。
予備校や匿名サイトよりは確実でタイムリーな情報を現場にいる者から聞くことができます。

2016年8月29日月曜日

安いチケットは必ず存在する

☆有名な検索サイト

格安チケットの検索サイト
momondo
http://www.momondo.com/

メタサーチ系の予約サイト
bravofly
http://www.bravofly.com/

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近場のLCCなら
skyscanner(検索サイト)でもよし
https://www.skyscanner.jp/


このあたりを検索してみて、行きたい場所の最安値を探ってみるのもよいでしょう。
だいたいの国際相場が把握できます。

交通費を節約する

海外旅行で格安航空券を使っていると思いますが、使用する航空会社にも気を配りましょう。

私はここ数年、もっとも利用しているのがエティハド航空です。年間何度もバーゲンを行い、余裕がある人にはビジネスクラスの50%割引やセーシャル島などへも格安券を出す時があり、これもおススメです。

エティハド航空は9月5日までエコノミークラスとビジネスクラスで最大50%オフを開催
http://www.traicy.com/20160828-EYsale?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

もちろん、エティハド航空のサイトから直接買わなくても、格安航空券を扱う代理店はいくらでもあります。

予約時点で座席の指定ができること、経由地のアブダビも手続きなしで高速WIFI接続、そのほか設備が充実しています。
(機内でアルコールをたくさん飲みたい!という人には不向きですが…)
機内には日本語ペラペラなアラブ人がたくさん乗っていて時代の流れを感じます。


エティハド航空は様々な航空会社と提携しているので、日本だとANAの特典がそのまま利用できることになります。
http://www.premium-flight.com/etihadguest/

ANA積算率
https://www.ana.co.jp/amc/reference/tameru/flightmile/tk/ey.html

たとえば、ANAのVISA-SUICAカードを使っている場合、1マイル=1ポイント=1円相当になり、ロンドン往復が1万2千マイルと計算すると、1回で1万円分のSUICAへキャッシュバックされることになります。
私はこれでいつも年間2万円分(上限)のSUICAチャージをもらっています。
現在、SUICAは都内だけでなく全国で使えるので便利になったと思います。


エコノミーなら、オフシーズンでロンドンまで4万円台の格安券が出るくらいですから、帰国後の1万円のSuicaチャージを考えれば、かなりお買い得感があります。
確か、アップグレードもしやすかったはずです。

もっとも使う便は空港税の安いパリ行きで、その後、マイル加算可能な別の提携航空会社便やLCCに乗り換えたりもします。


調べてみると、JALも同じようにSUICA提携カード(1万マイル=1万円相当)があるので、ワンワールド系の飛行機を使う方なら、JALでも同じようなシステムが使えます。

One world






2016年8月27日土曜日

ドイツ留学組の急増

 EU圏でドイツ1人勝ちの期間が続き、仕事でドイツを訪れる日本人も多くなりましたが、ドイツへの留学組もずいぶん増えた印象です。

 あまり準備をしないでドイツに行ってしまうと、語学の勉強に時間を割られるので専門的なものを学ぶ時間を制限されてしまいます。それでも英米留学とは異なり、利点も多く存在します。

①ビジネスを学びたいのなら英米が良いけど、もともとビジネス志向でない人、ほとんどビジネスの話に興味がない人、お金に興味がない人、それよりも文学や芸術、宗教や哲学に興味がある人ならドイツ圏は良いかもしれません。(もともと日本も、江戸時代の士農工商からわかるように「商」、つまりビジネスマンは下層であった。)
 
②お互い敵国条項適用国なので「仕事上」では仲間意識が芽生える。

 日本もドイツも非常に高い技術を持っているけど、自動車をバラバラに分解すると、その視座に相違があることがわかります。

 ドイツ車は1つ1つの部品がとてもよく作られています。それに対して、日本車の部品はドイツ車ほど1つ1つに高い技術はないけれど、それを組み合わせるとなぜかとても高い性能になるのです。
 つまり、ドイツ製品は1人の職人技が光り、日本製品は複数の職人による合わせ技がうまいということです。





読書をすること=新しい人と出会うこと(再掲)

 私はこれまで小学2年生から大学4年生、社会人というほとんどの年齢の学生を指導し、学力的にもあらゆる偏差値の学生と接してきました。その中で感じたことは、学校教育で付せられた学力の順位は関係なく、みんな潜在的な能力自体はほとんど変わりがないということです。何か意味のない順位を付けられているだけです。

 ただ異なっている部分が1つあります。それはいかに多くの人と接してきたのか?=(または)多くの本を読んできたのか?=(または)いかに多くの経験を通過してきたのか?という点です。

 経験は年齢とともに嫌でも増えていきます。不思議なことに中学校時代に苦手だった科目も大人になると、自分の子どもが苦労している問題が簡単に見えてくるものです。

 私たち日本人は、もともと勉学とは、「読み、書き、そろばん」のみで、その他のことは、自然界から学んできました。

 自然と接する機会が少なくなった今日で、短期間で学力を著しく拡大する方法は、読書習慣を身につけ、読書量を増やすことです。読書と言うのはある程度の集中力も必要だし、慣れていないと辛い作業です。しかし、慣れてくると、ドンドン新しい知識が身に付くし、短い時間で多様な価値観に触れることができます。

 大学のゼミなどで強制的に年間150冊読まされるところもあるようですが、上場企業の幹部クラスは忙しくても年間200冊以上、役人も200冊以上はじっくりでなくても読んでいると思いますので、できれば時間が自由である大学生なら1日1冊を目標にしてもらいたいものです。

 とりあえず、2週間で1冊、次に1週間で1冊、これくらいのペースから始めて年間100冊を目標にしましょう。

○最後まで読み終えるという読書スタイルを身につけよう。

 「読書」というと、学校教育の延長で退屈なものという印象を持つ人もいるでしょう。実際に読書を好む教員は義務教育ではほとんど皆無であり、国語のテストのための技術として処理されてきたはずです。まずは、読書を楽しむために、一気に読む=最後まで読み切る、という読書習慣をつけましょう。どんな本でも構いません。ハリーポッターでも村上春樹でも。

2016年8月25日木曜日

オフシーズンに入り、集中勉強前に一度海外に行くのもよいでしょう。

 当サイトは、海外在住の多くの大学生が閲覧していますが、現在、日本国内で学習されている方も、本格的な勉強に入る前に、オフシーズンになりチケットも安くなることから、海外に行って世界情勢を肌で感じてくるのもよいでしょう。

大都市:ニューヨークはお勧めだけれど、日本人で都会慣れしている人には1日で飽きます。日中は、ロンドン、パリなどと同様に中国人旅行者を筆頭に旅行者ばかりなので、勉強にはなりません。

ビーチ:若者はビーチも飽きるでしょう。カリブ海とかはまあそれなりに楽しいが…

列車の旅:1か月間列車に乗って旅をする、アメリカのアムトラックなら座席で十分に寝られたのでホテル代は不要でした。年寄が多く、老人との会話が好きな人ならおすすめ。

バスの旅:グレイハウンドのアメリパス、体力があればこれも楽しい。乗客はほとんど南米人でした。4日間くらいの長距離路線でもほとんど乗客はかわりません。

ボランティアや無報酬での仕事をしてみる。1か月くらい現場で働けば、英語はほぼ流暢になれます。

などなど、

 旅行前の想定(旅行計画)って、日本人が日本にいて日本で得られる情報に基づいて考え計画すると思います。したがって、このフレームを用意している大手旅行会社のステマにまんまと誘導させてしまう危険性もあるわけです。

大学生で、ここのサイトを見ているような勉強のできる諸君にはたぶんもう一歩、上位の海外旅行をしてみたいはずです。

そこで、とにかく目的地を定め、現地の人を話し合い、現地の目線でいろいろと思考してみるとよいです。特に日本人ゼロの町、意外に面白いかもしれません。
(私がニューハンプシャー州ポーツマスに住んでいた時は、日本人は私1人でした。)





2016年8月23日火曜日

東京都、免税店向け多言語コールセンターを開始


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コールセンターは意外に奥が深い。
 多言語のコールセンター、これは1度でも英国企業や米国企業で仕事をした人、フィリピンやインドなどのコールセンターの状況を知っている人にはわかるけど、リクエスタはすでにある程度の理解した上での、コールセンターによる仲介作業になるのである一定の技術が必要になります。
 私の経験からですが、フィリピンのコールセンターがインドに市場を奪われたのはいくつか原因があって、フィリピンのコールセンターは英語力ばかりに注目しすぎて肝心の取引の円滑化という論点がぼやけたりしていました。(英語力はさすがに高いが)
一方、インドのコールセンターはさすがに英国人にしつけられているせいか、お客様が回答しやすいように質問内容を簡単な言葉に置き換えて、「YES」、「NO」の返答だけで済むような質問形式にしたり、かなり応対業務が専門化していた印象でした。


最近、政治家になりたい。そのためにまず国家公務員になるという人が増えていますが…

ビスマルク
「ソーセージと法律がどうやって作られるのか、知る者は寝ることできなくなるだろう」
Wer weiß, wie Gesetze und Würste zustande kommen, der kann nachts nicht mehr ruhig schlafen.

" Laws are like sausages, it is better not to see them being made" by Bismarck.





 消費者である私たちは常に「完成品」だけを見ていて、それがどういった工程で製造されているのかよくわからない場合が多いのです。

「血のソーセージ」は絶品ですが、どうやって血を絞り出すのかを知るととても食べられなくなるという人も多いでしょう。そのソーセージと同じものにように恐ろしいものが「法律」の製造工程です。

2016年8月21日日曜日

PC新環境で収録

PC新環境で収録を開始しています。

①USBの接続がうまくいかないようで、機材が十分でない状況です。もう少しで改善できます。
       ↓
使っていなかったアンプを取り出してきました。
「水おいしいです^o^」で紹介されているような機材はいろいろと持っています^^


②パワーポイントをデスクトップカメラで映すと画像が粗いので、再検討。
パワーポイントは使わないで、下にスクロールできるような画像ソフトを使用する予定です。

2016年8月15日月曜日

(旧)経済学の杜(不動産鑑定士試験用の攻略サイト)の閉鎖

1996年より20年間、不動産鑑定士試験用の攻略サイトであった旧「経済学の杜」(http://www007.upp.so-net.ne.jp/hudousan)は本日をもって閉鎖いたしました。

20年間、ご利用いただきまことにありがとうございました。
引き続き、現在の「経済学の杜」へ統合いたします。

2016年8月12日金曜日

世界各国に留学(遊学)している大学生、いったいどこから?

 Youtubeの動画によっては、日本語でやっているのに、日本より海外からの方が閲覧数が多いものもあります(下は、ある動画の閲覧国の順位)。日本の就職試験も国際化していて、グローバル人材育成の姿勢がうかがえます。
 

刺身と中国人

日本人なら「刺身」を造る難しさを誰でも知っています。

しかし、諸外国人に日本の職人が造った刺身を見せると、ほとんどが単に切っているだけで簡単な料理と回答します。

それが、日本と海外とのモノづくりの差であり、世界で唯一、日本人以外に中国人だけがこの刺身の凄さが理解できます。


2016年8月9日火曜日

日本人と自動車

日本経済の根幹を支えているのが自動車産業ですが、この自動車というモノは非常に特殊なものです。

それは特に最高の付加価値があるというものではないけれど、一定の技術水準とコスト戦略、マーケティング戦略、チームワークが常に求められ、しかも先進国間の競争になるからです。

日本人の場合、手先が器用、世界中からの資源の調達能力、インテグラル化したアーキテクチャーの生産に適した町工場制、そして何より能力に関係なくすべての人が「日本語」が通じるという条件がそろっているので、ある程度の高水準なモノを大量生産可能にできるのです。

アメリカの場合、先進国の中に途上国が内包しているような構造を持つ国です。
所得格差が大きく、上位と下位では言葉も通じなければ、価値観も違うし、住む世界も全く異なっている社会です。

実体験に基づく、例をあげると、アメリカのマグロ加工の工場で、従業員にまぐろの赤身を見せて、「これが何かわかるか?」と質問をすると、ほとんどが「牛肉」と回答する始末。つまり、マグロ赤身なんて高級食材を食べたことないだろうし、作業現場は何かよくわからないで、命令されたどおりの作業を行っているだけなんです。
しかし、モジューラー型の製品であれば、要求される仕事は単純。
「牛肉」って答えた瞬間、上司もあれこれどうのと教育するレベルではなくなるはずです。
しかし、驚くことはアメリカという国はこんな作業レベルなのに、世界一のGDP水準を維持できていることです。

言い換えれば、アメリカという国は能力が低くても仕事ができる環境が存在しているというポジティブに見ることもできるのです。(こうして見ると、日本企業はレベルが高すぎて、言葉すら通じない下位層に仕事を提供できるレベルではありません。)
さらに、そういった企業は何でも採用するので、さまざまな情報も持っていたりします。

話を元に戻すと、格差社会がアメリカの自動車産業にむかない構造にしていったと同様に、日本もいつまでも主力産業が「自動車」というわけにはいかなくなるかもしれません。

それほど、所得格差が牽引する能力格差は深刻なのです。






2016年8月4日木曜日

学生の将来を考える教員は、実はごく少数しかいない。

 学生の将来を真剣に考えている教員は、実はごく少数しかいません。

 学生の将来について、幼稚園や小学校低学年の教員ほど考え、大学になるほど高給であるのにほとんど考えなくなります。
 多くの大学教員は「先生、先生」と呼ばれチヤホヤされ、しかも高給であることにあぐらをかいて努力しなくなってしまうのかもしれません。

 何人かまじめに考えている教員は、今の情報化社会では将来予測ができないので、取りあえず、学生を公務員にさせて、それから勉強して将来を考えさせるという人もいました。まあ、これはこれで私も同意しています。(資格をとって優位に仕事に就けるというものはほとんどなくなりました)

 以前もお話ししましたが、大学によっては虎の穴のような、超スーパー熱心な公務員試験の学内講座を持った大学もあります(教員と学生が密に接しているという環境も良かった。)。大学のレベルに限らず、こういった大学は10年後、20年後、大躍進しているでしょう。
 
 



2016年8月3日水曜日

トップの特性

よく社長、大臣、将軍などのトップに明らかに能力に欠ける人や単なる世襲の人が任命されることがあり、学生にとっては不思議に思うことも多いでしょう。

 これにはいろいろな歴史的背景があり、経験的にそうしていると考えます。

例えば、とても優秀な人を将軍とした軍隊が敵地に行った後で、その将軍が敵のマインドコントロールの達人にすっかり洗脳させられ、すぐに降伏してしまうということもあります。
 つまり、なまじ頭が良いので敵の話を理解しようとしてしまい、そのことが仇となるケースです。
逆に無能な貴族を将軍にした方が敵地に行っても、君主の命令を遂行しようと努力するはずです。

 他にも、世襲で財力のみで医師になった人と学業優秀な医師の例もあげると、世襲の医師は生まれながら親の背中を見て育ったので有能でも無能でも医師であることに疑いを持たないでしょう。逆に、成績が良くて医師になった人は出世やお金、研究、自尊心の満足といった側面に意識が働くかもしれません。

 つまり、トップ・管理者というのはとても難しく、何らかの特殊な訓練が必要と思われます。
日本が今後、世界の債権国として投資を指揮しようとしたとき、そこで必要な帝王学のような訓練の場がないことに気が付くと思います。
(近江商人系の企業には存在するとも言われていますが不明)

 アメリカの場合、全部の学校はわかりませんが、少なくても南部のトップスクールにはこの帝王学、管理者教育は存在しました。
 ライス大学やエモリ―カレッジ、なかなか入学は難しいですが、講義を聴講することはできます。是非、参加してみることをおススメします。

 


 
 

2016年8月1日月曜日

グローバル化と右派・左派

 私が米国企業で採用を担当していた時、何人かの日本人とインタビューしたことがあります。その中で、「日本はダメだから、外資で働きたい。」という人がいて、私は忠告として外資で働く際には絶対にその言葉を発してはいけないと話したことがあります。

 それは、日本人が外国に長く住むと、何度も「私は日本人です。」と話す機会が多く、だんだん日本人である自覚が増大し、中には激しい愛国者になる人がいるからです。または、住んだ国によっては、その逆になる人もいます。
 つまり、周囲が外国人になると、それまでに抱いたことがないような民族的な意識が芽生えてくるわけです。 ですから、長く外国に住んでいた人には、「○○人は○○」といった発言はかなり様子を見ながらでないと発してはならないと考えます。(もちろん、日本人だけではなく、どの国の人についてもです。)
 
 現在、SNSが拡散して、さらに海外への移動も簡単、日本に住んでいても、ほとんど外国の中で暮らしているような情報量で過ごしている若者も多いでしょう。格差が広がれば、今よりももっと国際間を移動する人が増え、そうした意識がさらに拡張していくでしょう。

 そして、今の10~20歳代の若者の多くは、低成長時代に親の苦労を見ながら育っているので、自分で自分の道を切り開こうと考え、将来に向けて、この国をもっと豊かにしたいと思っています。

 
 

地上波の時代の終焉

 昨今、私立大学が集客目的で、地上波で登場するような有名人を教員に招いたところ、ほとんど学生から見向きもされず、その講座が失敗に終わるという話を聞きます。
 逆に地上波で登場する有名人は知識人ではなく、KY系であったり、単に見た目がおもしろかったりなどネガティブに見られ、現代の情報社会で育った学生には効果がないことに気が付くでしょう。
 実際に操作された人気やステマは日本くらいの精度が高い閲覧者にはほとんど通用しません。

 いかにテレビの世界が放送免許に守られ、競争や淘汰、世代交代が行われないまま、昭和時代の負の遺産を継承した経営を行っているのかが見えてきます。

 10年前なら、テレビで登場するような有名人なら当然に選挙でも強かったのですが、直近の選挙を見てもわかるように、SNSでの活動がそのまま結果に表れる様になりました。これはアメリカのトランプ氏を見てもわかります。

 ただSNSといっても、サイトの設計から、参加者、まとめ、コミュニティまですべて匿名のヤラセでおこなっているところもあり、そういう人は最後まで信用されないで終わるはずです。つまり、活動するのなら、自分の名前で責任をもって実施していることが肝心ですね。