2017年2月22日水曜日

面接などでいろいろな人との接触

ここに書いてあることはあくまで雑感です。

 面接対策などで、受験指導校、ハロワ、ジョブカフェ(しごとセンター)などを利用するひとも多いでしょう。公的機関を利用する場合は模擬面接の担当者は現場の人なので問題はないですが、予備校の場合は模擬面接の担当者の職歴は確認しましょう。これは失礼なことではありません。グローバル化がすすんでいる昨今、職歴の明示は一般的です。また、一部の受験指導校では人事経験ばかりか職歴もないフリーターの人がやっている場合もあるようです。この職歴というのは職務経歴書に記入されるもので、「講師歴20年」とか「ナンバーワン講師」といった類の紹介のものではありません。

①ただし、仮にフリーターでもその旨を明らかにしてくれた場合、それでも面接指導ができるというのは、それなりの自信があるのでしょう。例えば、一定以上の母数を指導してきたり、昨年の合格者のデータを持ってる場合には参考になることもあります。あくまで参考であってすでにそのネタは陳腐化している場合が多いです。

②指導校の中には「俺の指導のおかげで受かった」という講師がいますが信用できません。受験者が頑張ったから受かったのであって、むやみに自己評価が高い講師は、自己顕示欲を満たすために面接担当講師をしている場合があるので注意が必要です。己を評価するのではなく組織を評価し、お客様を評価する講師を選びましょう。
 また、顔なじみの講師に面接指導をしてもらってもあまりプラスになることはないはずです。厳しいかもしれませんが初対面の人が望ましく、ジョブカフェとかかなり混むことが予想され、満足できる指導が受けられないかもしれませんが、そういうものだと真摯に受け止めましょう。

③仕事上の面接は特にオリコウサンを演じる必要はありません。無理にオリコウサンのフリをして媚びたりするのはかえって印象が悪いはずです。スクリーニングは面接会場のすべての時間であって、対面時間の審査はその1部に過ぎません。
ドアの開け閉めでだけで性格が出るので、そういったところの方が見られるはずです。

 基本的には、ろくに挨拶もできない人が、わずかな時間でそれなりの社会人に仕立て上げるというスタンスで受験指導校の面接指導を受けるのであれば有効ですが、すでに社会人としてのマナーが備わっていれば、特に高得点を取るために無理な入れ知恵は必要ないと思います。

④学生にとって、過去に企業や役所で面接を担当したことがあるという人はそれなりに会うことできるはずですが、実際に人事畑出身の人には滅多に遭遇しないと思います。それは人事の持つスクリーニングの手法は極めて高いブラックボックス化したものなので、門外に出ることが稀だからです。
 人事が持つ技術は一般の人がイメージするものとはかなりかけ離れたもので、製造部門同様の高い技術集団です。

⑤受験者の中には、ギリギリでも学科さえ通れば面接に絶対的に自信を持っている人もいます。こういう人には勝てません。そして、ある一定の少数、そういう人がいます。ですから、一般の受験生は学科でできるだけ得点しておく必要があるのです。面接で大逆転できる人は極めてごく少数に過ぎません。逆に面接で失敗して、それが原因で不採用になったという人もごく少数しかいません。
 また、優秀な人材でその人を採用したくても、その人のポジションに空きがないために不採用となるのであって、面接の失敗が決定的なダメージになるというのはほとんどないはずです。

⑥大学でいろいろな教員の指導を受けたと思いますが、優秀な教員の特徴は1つ、「正直な人」だったはずです。逆に優秀とは思えない教員の特徴はウソっぽかったり、自己評価が高く、過去の自分を脚色して美化し自慢する人、尊敬や感謝の念がない人だったと思います。
 世の中の不思議なところで、正直な者はわかりやすいので信用されるということでしょう。正直な人物というのは常に攻撃される対象でもありますが、ハッタリ無しで闘えるというのはそれだけ強い証拠であり、ある程度の修行が必要でもあります。それでも、正直者が勝つことがわかれば大学4年間は無駄ではなかったはずです。

⑦以前もここに記載し、ツイッターで話題になった三佐が海自イベントの列整理係をやっていたというものです。制服組だから三佐だとわかったものの、公務はどこにそのような人が配置されているのか、私服組だったらまず一般の人にはわかりません。会場に入って、案内係の人や待合室で気軽に話しかけてくるおじさんがひょっとすると最終決定権を持つ課長クラスの人かもしれません。また、わざと嫌な人を演じて、その人の本当の姿を見ようとするかもしれません。


金融は英語、人事は旅行、外交は宗教、そして日本は雨と植物の国。