2017年10月13日金曜日

「らくらく~」の中国語版、英語版、そして計算科目(経済学、数的処理)がインテグラル型からモジュラー型へ

中国人留学生が経済学研究科への大学院入試の際、どんな教材を使っていたのか?これはかなり興味深いものがあります。

実際に出版社が中国語版(簡体、繁体)を正規に流通させているのか?それとも海賊版なのか?まったく不明な本があります。
「らくらく~」は日本語で書かれた正規のものを購入された留学生の方々に大勢お目にかかりましたが、中国語で書かれた海賊版も見ました。その留学生の持っている教材を確認したところ、大学院入試で必須の教材の多くはすでに中国語版(正規品?海賊版?)として存在しています。

「らくらく~」の英語版は、もう作ってあり、一部外国人用に使ってもいますが、時間があれば公開(Youtubeか適当なSNS使用予定)していきます。
すでに公開されている分は、閲覧者の50%がインドからのアクセスなので、広く納得してもらうためにはもう一工夫が必要と考えます。
日本の経済学がどこまで英米と闘えるか(逆輸入戦)?

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今、アカデミックの日米欧協調路線が進んでいて、2000年代に入ってからアメリカの大学進学率に合わせて、日欧も進学率を上げているために、特に大学進学に価値を見出さない英国などでは少し問題にもなっていました。日本も意味のない大学全入時代で、Undergraduateのレベルはもはや高校の延長でしかありません。(今は大学で勉強もできるようになりましたが、不況時は大学生活のほとんどが就職活動で終わっていました。)

実は、この国際協調路線で、数的処理が1つの論点になっていて、日本、英、米、仏、独など各国であまりに算数に関する考え方、解き方、手法に差異がありすぎるということです。また、中国の算数への関心の低さ、インドやハンガリー系移民の高さも影響しています。

アメリカの数的処理はせいぜいSATのMathematicsで使う程度でしたが、最近は、日本のやり方を取り入れて、さまざまな解法テクニックが拡散し、さらに早く解く手法を研究している人も増えていて、就職試験の世界共通問題が完成しそうな勢いです(政府や企業が世界から優秀な人材を確保できる)。
 計算科目(経済学、数的処理)のインテグラル型からモジュラー型への世界的な移行です。