2017年12月14日木曜日

自分の姿をいかに隠すか?

 予備校に行くと、ろくに仕事をしないのに「俺のポスターを作れ!」「俺のプロモーションビデオを作れ!」といった命令を出す自己顕示欲の塊のような講師に会うことがあります。自尊心を満足させるために講師業をやっているのでしょう。
 しかもそういう人は、著作もあったりしますが、はたして、そういう人が作った作品は本当にオリジナルなのでしょうか?

 日本には巨大な作家は少なくなりましたが、そうした歴史に残る巨匠の1人が私に言い残した言葉で、オリジナルを作っている人はまず、「どうやって自分の姿を隠すか?」「自分の存在をいかに消すか?」にこだわるという指導を受けました。
 もちろんそれは、上記に示されるような自己顕示欲を満たすために表に出たがる人とは全くの真逆の行為です。

 読んでわかりやすかった、ではダメなんです。
 読んでいることを忘れる本が良いのです。