他人に何かを「教える」場合、その人の才能というより、その人がどんな環境で指導を受け、勉強してきた人なのかという側面が出るはずです。
これは、私が受けた30年前の経済学の講義ノートです。特に加工することなく、板書に書かれたものを深く考えずに写したものだと思います。今でも、説明がなくても、見るだけで何が説明されているのかがわかります。この品質のものが何百ページと残っています(誰のものかわからないノートも多い)。
本当にこんなに黒板に書き込んだ教員がいたのか?といえば、逆に書き込めない教員の方が少なく、グラフを書く手順や式の導出を丁寧に指導していました。
現代でも学生が紙と筆記用具で、自分で分析できるようになるために、やはり教員自身もパワーポイントなどPCに頼らず紙と筆記用具でやって見せないとならないと考えます。
講義中は何も見ないで頭に入っているモノだけを指導するというスタイルは彼らから継承しました。(基本的にはレジュメも教科書も使わない)